様々な尿検査を行うことで腎臓・膀胱・尿道などの病気がわかります

腎・尿路系の病気の有無をしらべるうえで、尿に含まれる様々な物質の量を調べる「尿検査」は、泌尿器科で行う重要な検査です。基本的には、排尿のはじめと終わりを除いた「中間尿」を採取しますが、クラミジアや淋菌などの病気を調べたい場合は出始めの「初尿」を採取することもあります。

検査の種類は様々ですが、まずは尿のアルカリ度を調べる「尿pH検査」。アルカリ度・酸性度を表す単位pH(ペーハー)は中性がpH7.0で、数値がそれより低ければ産生、高ければアルカリ性となります。健康な人の尿は、pH5.5〜7.5の範囲にあります。

pH8.0以上だと腎盂腎炎、膀胱炎、腎結石などが、逆にpH5.0以下の場合は、痛風や高尿酸血症などが疑われます。尿は放置していると、なかの最近が増殖して尿素が分解されるため、どんどんアルカリ性になっています。正確な検査結果を得るために、新鮮な尿であることが必要です。

続いて「血尿・尿潜血反応検査」です。血尿と聞くとわざわざ調べなくても肉眼でわかるではないかと思われるかもしれませんが、実は血尿であるのに、混入している血液の量が微量なために普段と同じ尿の色をしていることがあります。尿潜血反応検査では、採取した尿に試験紙を浸して、変化する色の具合で赤血球の有無を調べます。陽性の場合に疑われるのは、尿路結石、腎臓・膀胱・尿道の炎症などです。

血液中にはたんぱく質が存在していますが、腎臓で他の不要物とともに濾過された後に、再び吸収されるため、たんぱく質が尿として排出されるのは獄微量にすぎません。しかし、腎臓の濾過機能に異常があると、たんぱく質が尿に多く出てきます。これを調べるのが「尿たんぱく検査」です。陽性の場合には、腎・尿系の炎症や結石・腫瘍などが考えられます。

上記の尿潜血や尿たんぱくを調べる検査などで、異常が見つかり、状態をさらに詳しく調べる必要がある場合に行われるのが、「尿沈渣(にょうちんさ)」です。これは採取した尿を遠心分離機にかけて、沈殿してくる細胞などの種類や数を顕微鏡で見るものです。