急性の尿閉は前立腺肥大によく起こる症状です

多量の尿が膀胱に溜まっているにも関わらず、気張っても自分の力ではほとんど排尿できない状態を「尿閉」といいます。尿を十分に膀胱外に排出できない状態が長く続く慢性のものと急性のものがあります。

急性の尿閉は前立腺肥大症の患者さんに頻繁に現れます。よくあるのが、アルコールを飲んで就寝した後、夜中に急な尿意で目が覚め、同時に下腹部の膀胱のある部分が盛り上がっており、そこを抑えると痛みを感じます。

前立腺肥大症では、尿を我慢しすぎると尿道が緊張して開かなくなり、尿閉になってしまうことがあるので、我慢しないで早めの排尿を心掛けるようにしましょう。抗コリン剤や風邪薬、鎮痛剤でも膀胱の収縮力が低下して、尿閉になることがありますので、注意が必要です。アルコールも飲みずぎると同様の結果を引き起こします。

尿閉を自覚したら、直ぐに泌尿器科のある医療機関を受診しましょう。超音波(エコー)検査で調べると、排出されずに膀胱内に溜まった多量の尿が観察されます。尿道からカテーテルと呼ばれる管を通して、強制的に尿を出せば、症状は楽になります。

一度出してしまえば、その後は自分の力で排尿できるようになることもありますが、前立腺肥大症の場合は手術を受けたほうがいい場合も多いため、治療については泌尿器科専門医によく相談して決めましょう。